天夜連(れん)が、転校した学校で『星の子』と呼ばれる美少女――星宮希朝(のあ)と関わりを持ったのは、雨が降る中、公園で手を差し伸べられたのがキッカケだった。
「そのゴミ、捨てておいてください」
希朝から贈られた初めての言葉は、辛らつのようで、どこか一歩を歩むための魔法の言葉。
連が関わりを持った希朝はなんと、捨てられた連の引き取り先である星宮家かつ、連がお婿として関係を持つ存在だったのだ。
星宮家で当番制と称して、洗濯をしたり掃除をしたり、ご飯やお弁当を作ったりしていくうちに、気づけば家族のように迎えられて縮まっていく距離。
うじうじして決めきれない連だったが、希朝と関わり、そしてもう一人の星の子と呼ばれる妹の星宮希夜(きよ)と関わり始めて、諦めていた世界に朝日が昇り始めていた。
過去の戒めを持ったままだが一歩ずつ家族を知って近づいていく連と、過去から見守り最後は見つけてもらいたいと願う希朝。……そして、そんな二人を照らすように線を伸ばして繋ぐ希夜は家族の形を願っている。
もどかしくも温かい、星宮家の恋の軌跡を描いた物語。