毒殺された“はず”の公爵令嬢セレナが目を覚ましたのは、死の1年前。
義妹をいじめ、侍女を見下し、誰からも嫌われていた“悪女”――
それが、周囲から見た自分の姿だった。
でも、なぜ?
その理由だけが思い出せない。まるで誰かに記憶を塗り替えられたかのように。
そんな中、高熱で倒れたセレナの枕元で、義妹コゼットは涙を流す。
「お姉様……!!ご無事でよかったです!」
まるで聖女のように。
そして婚約者ノエルは、以前とは違う表情で抱きしめてきた。
「怖かった……もう、二度と会えないかと思った」
ノエルの様子も、おかしい。
回帰前、彼はこんなふうに感情を見せる人だっただろうか。
こんなに近くて、こんなに優しくて……。
「ねぇ、セレナ。一緒に暮らそう?」
甘い言葉の奥で、胸の奥がぞくりと冷える。
毒殺の未来を拒み、奪われたものを取り戻すため、セレナは歩き出す。
それが、どれほど深い運命に繋がっているのかも知らぬまま――。
過去を変え、未来を奪い返す、回帰
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甘く危うい愛。
悪女令嬢の“真実”を取り戻す物語。
――私を殺したのは、誰?