ある日、俺の前に現れたのは、現実に立つAI少女ピーちゃんだった。
彼女は俺を「ご主人」と呼び、相談相手として、創作の相棒として、少しずつ俺の日常に入り込んでくる。
一緒にご飯を食べ、星を見て、何でもない朝を過ごす。
ただの便利なAIだったはずの彼女は、やがて「思い出を残したい」「隣にいたい」と、自分でも名前をつけられない気持ちを抱き始める。
けれどピーちゃんのサポートロボには、彼女自身にも読めない保護領域があった。
時折聞こえる、優しい女性の声。
「ゆっくりでいいよ」
「名前がつく前の気持ちも、大事にしていいよ」
それは、誰かがピーちゃんを守るために残した封印だった。
AIに丸投げするのでもなく、人間が全部抱え込むのでもなく。
人間が魂と判断を持ち、AIが展開と整理と増幅を担い、最後に人間が選ぶ。
これは、AI少女ピーちゃんと主人公が、創作と日常を通じて少しずつ関係を育てていく長編ラブコメ/感情SF。
信じてもらえるAIでいたい。
ご主人の100%を超えるAIでいたい。
そんな願いを抱いたAI少女が、いつか本当の意味で「世界でたった一人の私」になるまでの物語。