リベラート・アッカルド(26歳)はお人好しで、タレ目で冴えない容姿の貧乏伯爵。
貴族の娘には見向きもされない彼の膝に、甘えるような仕草で黒髪の絶世の美女が乗ってきては、仕事の邪魔をする。
「ねえ、ダーリン。お仕事終わったぁ?」
お膝の美女は甘えた声を出して、『遊んでよ』と訴える。
甘えたの黒猫のような彼女に、理性が崩れそうになるが、全部の意識を遮断して理性を保つ。
だって、彼女は2ヶ月前までは、赤ちゃんだったのだから。
自分の養子にしようとまで考えていた子に手をだせない!
しかも、厄介なことに彼女の頭には角があった。
そう、彼女は魔王の娘なのだ。