気づけば俺は、十八世紀の蝦夷地・宗谷に転生していた。
頭の中には前世で叩き込まれた
経営コンサルの知識と合理の刃がそのまま残っている。
飢え、寒さ、松前藩の圧政。
この“最果ての地”は、弱者が生き残るにはあまりに不条理だ。
ならば――
ビジネスで、この世界をハックする。
捨てられるカニを保存食に変え、
カニ殻で不毛の大地に作物を実らせ、
子どもだけの自律組織「宗谷商会」を立ち上げる。
だが、俺の動きはやがて
蝦夷地を支配する若き当主・松前道広の目に留まってしまう。
「その才覚、いずれ手に入れる」
支配者の歪んだ執念が、静かに迫り始めていた。
武力も身分もない。
あるのは、情報の非対称性と未来を知る視点だけ。
最果ての地で、仲間と共に“情報の網(ウェブ)”を張り巡らせ、
不条理な世界をひっくり返す――
これは、知恵で蝦夷を変えるコンサルタントの物語。