「零式魔導雑貨店」店主、川縁慧(かわぶち
さとし)。
髪はいつもボサボサ。どこにでもいる高校二年生――の、はずだった。
ただし彼の趣味は、魔導を『ゼロから創る』こと。
既存の理論に縛られず、発想一つで魔導を組み上げ、オリジナルの魔導書や魔導具として店に並べる。
常識外れの研究と、奇妙に穏やかな日常。それが彼の『表の顔』。
だが――その店には、どう考えても普通ではない客ばかりが訪れる。
魔導競技日本代表のストーカー。国家権力級の魔導士。世界でただ一人の聖女。世界的魔導財閥の御令嬢。そして、愉快なアンデッドのリッチ(?)。
彼らは皆、なぜか当然のように「零式」を訪れ、そして慧に何かを求めていく。
まるで、この店の『本当の役割』を知っているかのように。
そして――当の本人もまた、ただの高校生とは思えない。
誰も理解できない魔導を創り、誰も辿り着けない領域に、当たり前のように手をかけている。
そんなある日。
学校の掲示板に貼られた一枚の張り紙が、慧の目に入る。
『部員募集中!! 魔導競技部』
それは――
世界が彼を知る、ほんの入り口に過ぎなかった。
*カクヨムの方では作者名を『ニワトリ』として投稿しています。
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