四十二歳のエンジニア・佐藤蓮は、元妻の親の会社で奴隷のように酷使された末、コストカットを理由にリストラされ、不倫の末に離婚届を突きつけられた。
すべてを失い、雨の中で行き倒れかけた老婆を助けたはずの蓮は、一九九五年の小学卒業直前に戻っていた。
未来知識で人生無双できる。そう思った蓮だったが、宝くじの番号は覚えていない。競馬も知らない。覚えているのは、初期のネットオークションの仕組みと、将来『グーグリア』や『アマザン』がとんでもなく伸びることくらい。
しかし子供には、金も口座も信用もない。
ならばまずは、学校生活と家庭を地道にやり直す。
エンジニアとしての経験と大人の視点で、両親の健康管理、将来の生活資金、そして中学の人間関係を少しずつ攻略していく。
そんな中、蓮は同じクラスにいる二人の少女の存在を意識する。
一人は、将来自分を道具のように使い潰すことになる、親の会社をカサに着た少女・美咲。
もう一人は、学校一の冷徹美少女と恐れられ、前世で自分がすべてを失った日に、全財産を投げ打ってでも救おうとしてくれた少女・白雪華。
前世では、彼女の不器用な優しさに気づけなかった。
けれど、二回目なら、見過ごした後悔くらいは変えられる。
美咲の親の会社には、もう一秒たりとも俺の技術は使わせない。関わらないことで、ただ歴史通りに破滅していく元妻を横目に、蓮は一途な華の才能を見抜き、共に歩むための新しい未来を創り始める。
社畜エンジニアの経験と未来知識で、家族の命と失った青春を現実的に攻略する、現代恋愛×タイムリープやり直し物語。