ミーアは貴族猫の女王の娘として生まれたが、後継者に選ばれなかったため、捨てられてしまう。
貴族猫は猫と人間の姿を併せ持ち、魔法も使える種族で、人間に紛れて暮らしているが、捨てられたミーアは、そのままただの猫に変化するはずだった。
ところが、親切なおじいさんに拾われ、偶然が重なって人間の女の子として生きることになる。
数年後にミーアが貴族の家の養女になった頃、猫の国が彼女の存在に気付き、貴族猫として再び迎え入れられることになる。そのころには魔力量を示す青い毛は、王女よりも濃くなっていて、猫の国の大臣たちを慌てさせるのだった。そして、人間界と、猫世界での生活が始まる。
ほのぼのタッチの話です。猫の宰相曰く 『我々は人間ではない。そんなに野蛮ではないのだ』 そうです。