交通事故で命を落としたはずの私は、
女神により「予知の巫女」として異世界へと召喚された。
与えられた力は、魔物が出現する地点を事前に把握できる能力。
異端である魔物を感知できるのは、同じく異端――異世界人だったからだという。
役目を終えれば、この世界から消える運命だった。
けれど条件が噛み合っただけの存在だった私は、
ほんの情けで「生き続ける」という選択肢を与えられる。
力も役目も失い、名前を伏せたまま、
今は宿屋で静かに暮らす一般人・ミユとして生きている。
そんな日常の中で聞いた、城で開かれる穂月祭の噂。
そこには、異端と呼ばれる騎士――
かつて想いを寄せた、綺麗すぎる彼がいるはずだった。
消えるはずだった予知の巫女は、
まだこの世界で、生きている。
※数章で完結予定の連載です。最後まで書き上げていきます。