ダンジョン災害が日常になった日本。
探索者として食いつなぐ高校卒業後の青年・倉橋悠真は、戦闘能力が低く、荷物持ちの雑用係としてしか生きられなかった。
そんな彼が持つ唯一のスキルは【アイテムボックス】
本来は「少し荷物が入るだけ」の地味スキルのはずだった。だが悠真のボックスは、なぜか容量制限も重量制限も挙動がおかしい。
最初は「少し便利」程度だと思っていた。
だが、誰も持ち帰れず放置される高額素材、搬出不能のボス死骸、巨大すぎて解体待ちになるレイド報酬まで、彼だけは丸ごと収納できてしまう。
運べる者がいないから価値が眠る。
なら、運べる俺だけが全部持っていけばいい。
荷物持ち扱いだった青年が、ダンジョンの常識を収納一つで踏み越えていく。
これは運搬だけでレイド報酬を独占し、誰より早く成り上がる男の現代ダンジョン譚。