聖女アデルは大聖堂で働いていた。字の汚い騎士団の書類の中で、ひときわ目立つ優美な筆跡のミシェル王子の署名が、アデルの日々の小さな癒やしだった。そんな折、祝日に祝典のため大聖堂を貴人たちが訪れる。仕方なく儀式の手伝いをするアデルだったが、天使に喩えられる美貌のミシェルは、顔を隠しているはずのアデルを凝視していた。
「やっと会えたね」
子どもだったミシェル王子はアデルに結婚の申し込みをしたらしい。5年前から激重感情をこじらせていたミシェル王子の溺愛と言い寄りに、恋愛経験ゼロのアデルは恋が何か分からず戸惑いながらも惹かれていく。
ヴァレリアン公爵~のスピンオフ話。単体でも読めます。
アデルを推してくれた方々に捧げます。
※改稿というか大幅書き直しほぼ別物になりました。前作に評価くださった読者様申し訳ありません~(;
;) ありがとうございました!