毎年増え続ける凍死者。
だが評議会へ提出された記録では、その数はなぜか減少していた。
歴代最年少、わずか十歳でアステリア王国の王となった少女ステラ・ゼフィールは、王室記録局の書記官補佐ノア・フェルディンと共に王国の記録を調べ始める。
冬税、備蓄不足、炭価高騰。
数字を追うたびに明らかになるのは、王国が長年見過ごしてきた現実だった。
王としての経験も知識もない少女。
それでも彼女は、人々の暮らしから目を背けない。
見習い書記官、元護衛騎士、王宮の配達人たちと共に、幼き王は国の問題へ向き合っていく。
これは、一人の少女が本当の王へと成長していく物語。
そして、王国の冬に埋もれた真実を記録する物語。