数多の人喰いの怪物が溢れていた神話の時代。その中の一柱である牝狐は決して誰にも捕まらない運命を持っていた。勝手気ままに他者を食らい、追われれば逃げ、そしてまた殺し、壊し、どんな存在よりも自由だった。その牝狐が生み出した怪物を倒すフルダイブゲーム「フォックスレイン」に学生時代から社会人になりたての頃にハマっていた八月朔日は、同社の最新作「ケルベロスヘッズ」にデータを引き継げるヒラエスシステムが実装されることを知ると、会社を辞め、全力でそのゲームをやることを決めた。攻略不可能、絶対運命と呼ばれたかつてのラスボスを倒すために。
取得