九十過ぎで穏やかな生涯を終えたはずの元・爺さんは、死後に迷い込んだ謎の白い空間で、神様らしき男女の痴話喧嘩に遭遇する。
その痴話喧嘩の巻き添えを食らい、本来なら元の世界で輪廻転生するはずが、魂に“余計なもん”を付けられ、異世界の輪廻転生の輪に放り込まれ、赤ん坊として生まれ変わる羽目になってしまった。
新たな名は、岩村レイ。
だが、彼には厄介な力が宿っていた。
そのひとつが性別転換――目覚めたら男、次の日には女、また男。
親は最初こそ慌てふためいたが、次第に「息子でも娘でも可愛い!」と開き直り、着せ替え人形にされる日々。
それでもレイは何とか順応し、成長していった。
そして十数年後。
幼馴染の水沢アキラと共に、中学生になりパイロット科へ入学することになる。
しかし、入学早々待っていたのは、軍隊仕込みの厳格な教官たちと、メインパイロットとサブパイロットに振り分けられる現実だった。
「岩村、メインだ」
「水沢、サブだ」
レイはメインに、アキラはサブに選ばれる。
悔しがるかと思いきや、アキラは笑って言う。
「レイがメインなら、私がサブについた方が安心でしょ?」
そう言って支え合える仲間がいる。
魂に“余計なもん”を背負った元・爺さんの、異世界での新たな戦いが今、始まる。