文学少女ナタリーの夢は小説家。
そんなナタリーの前に現れたのは、グレゴリオス・ウィンターガルド――その名前を聞いた瞬間、ナタリーは思った。
……ダサい。南方にいるというゴリラという動物を連想させる響き。
だから心の中で、彼のことを「ゴリラ」と呼ぶことにした。
顔はきれいなのに、名前が残念すぎる公爵家嫡男。
そんなゴリラを小説のネタに観察していたら……いつの間にか事件に巻き込まれて!?
笑える勘違いの毎日と、命がけの出来事。
世界一誠実で、ちょっとだけゴリラな公爵令息と変わり者の文学少女が織りなす、波乱万丈なラブコメディ。
本編は18話で完結済みです。
その後は不定期で番外編を投稿中。完結後の二人の物語をのんびり更新しています。
本作は『ヤンデレ公爵令息の囚われ花嫁 ~外交官志望の私が公爵夫人になるまで~』に登場する、ローランドの両親の若き日を描いたお話です。
前作を未読の方でもお楽しみいただけます。