青い隕石《エルドライト》が降った日、世界は終わった。
動植物は人を喰らう『変異体(バリアント)』へと変わり、
生き残った人類は、女が戦い、男が守られる時代を迎えた。
そんな滅亡の東京で、女嫌いの少年は、
言葉を失った一人の少女と出会う。
彼女の沈黙には、“世界をやり直す”力の真実が眠っていた。
何度も繰り返す死と絶望の中で、
少年は少しずつ、彼女の涙の意味を知っていく。
──滅びの中で出会った二人が、
終わりゆく世界に抗う、静かな恋の物語。
※本作には一部グロテスクな表現が含まれます。
※10/26、プロローグに表紙追加しました。