幕末の志士・坂本龍馬は死の淵から異世界へと流れ着いた。
そこは人族、獣人、エルフ、竜族が暮らす世界。
だが龍馬が見たのは、争いによって閉ざされた国々だった。
封鎖された海。
断絶した交易。
積み重なる憎しみ。
人々は互いを知らず、国々は互いを恐れていた。
「なら、繋げりゃええ」
龍馬が手にしたのは剣でも魔法でもない。
商いだった。
一隻のボロ船から始まった挑戦は、やがて海竜の支配する死の海を越え、新たな航路を生み出し、国家を結ぶ交易路となっていく。
商館を築き、人を集め、国を繋ぐ。
その果てに待つのは、大陸全土を巻き込む戦乱の時代。
これは異世界に現れた坂本龍馬が、世界中に『路』を作り、戦争を終わらせるまでの物語。