異世界に転移した――だけならまだ良かった。
俺はなぜか「神の器」と崇められ、初対面のエルフ少女に忠誠を誓われ、ギルドの施設で“測定不能”の烙印を押され……気がつけば飯も宿もすべて他人任せ。
ありがたくヒモ生活を満喫するつもりだったが、
世界のほうが放っておいてくれなかった。
平凡系高校生が、異世界で“崇拝されながらも自覚ゼロ”で転がり続ける、勘違い×SF×神格コメディ。
けれど、この世界、どこかがおかしい?
違和感、矛盾、沈黙する遺跡。
やがて明かされる、
この世界の「真実」と、
俺たちが背負わされた“最後の選択”。