【ざっくりあらすじ】
何か一つのことを極める才能はないが多くのことを修める才能を持った転生者が、その圧倒的なスキルツリーの広さを活かして英雄の頂点にまでのし上がる、いわば「最強の器用貧乏」の物語。(努力無双かもね)
【しっかりあらすじ】
大陸最高峰の英雄に名を連ねる「黒き鎧のディン」、魔神だの厄災だの腐れ外道だの呼び名は色々あるのだが……一つ共通なのは、彼は優れた戦士でありながら〝天才魔術師〟でもあるとされていることだ。
だがしかーし! ディンは別に天才ではないと私は思う。同じ時代の魔術師で言うなら、「魔術王」や「龍仙姫」、「太陽の魔女」とかの方が魔術師として極まってるし、なんなら彼の母親の方が魔術の才能があったよ。
彼はただ転生者なだけに、周りより成長が早かったから「魔術の天才児」としてスタートしたけど、本来ならそのまま能力に年齢が追いついて凡人になるはずだった。ていうか実際にそうなったんだけど、彼は最後まで天才と呼ばれ続け、最後は最強の英雄の一角に名を連ねるまでになったんだ。
さてさて、そんな彼が駆け抜けていく英王歴400年代。それは始まりこそ穏やかに見えたが、後に激動の時代として語られたものさ。
暦の元となった英雄王が遺した莫大な力を生む遺産の争奪戦、各地に眠っていた厄災の魔物の覚醒、そして……異世界転生者《いぶつ》である彼を排除せんと暴走したユグドラシルとの戦い。
っと、いやいや済まない。少し冗長かも知れないがもう終わるから!
——コホン。これは、そんな激動の時代を生きた英雄達の中でも最強と呼ばれた男の物語だ。
ちょっと短気で卑怯な彼がどのようにして歴史に名を刻むのか、是非とも君達の目で見届けてくれたまえよ。