自然豊かで笑顔あふれるセルバス王国。
マデリアはセルバス王国が大好きだった。
ある日、そんな王国は隣国·イスレード王国に攻め落とされる。
民は切り捨てられ、父のように慕った国王、我が子のように慈しんで仕えていた王女は勿論、気心知れた親友や愛していた夫までもが無惨に殺された。
絶望の淵に立たされたマデリアもまた、殺されることになる。
死ぬ瞬間に見たのは十年前に己を捨てた元婚約者であるイスレード王国国王と"父親だった男"。
奴らは大好きだったセルバス王国を、そして愛する人々を奪った。
『絶対に許さない』
死の直前まで思っていたマデリアの願いが叶ったのか次に目を覚ました時には、どういうわけか二十年前に時を遡っていた。
イスレード王国公爵令嬢、マデリア·アルタロッサとして目覚めたマデリアは愛するセルバス王国を滅ぼした婚約者である王太子に、父親に、そしてイスレード王国に復讐を誓った。