「――貴様との婚約を破棄する!」
卒業パーティーの最中、第一王子から婚約破棄を告げられた辺境伯令嬢アンジェリカ。
彼女は泣き崩れることも、怒ることもなかった。ただ懐中時計を確認し、こう思っただけだ。
(……これで、泥舟から降りられますわね。損切り完了、ですわ)
彼女は前世、企業の経営戦略と危機管理を担当していた元社畜。
感情論で動く王家に見切りをつけ、実家である辺境伯領へ戻った彼女は、持ち前の「合理的思考」と「現代知識」をフル活用し、迫りくる帝国軍10万を相手に独自の防衛線を構築し始める。
「愛? 不要ですわ。必要なのは鉄と食料、そして勝率を1%でも上げるための補給線です」
補給路を断ち、地形を利用し、経済で敵を干上がらせる。
これは、愛よりも効率を愛する元悪役令嬢が、没落寸前の小国で生き残るために戦う、ガチ内政&戦記ファンタジー。
※恋愛要素は薄めです。主人公はどこまでも合理的です。