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取得日時> 2026-10-28 07:19:04
観るだけだった俺の、二周目のサッカー人生 —— 「やっておけばよかった」を、六歳から取り返す
「やっておけばよかった」
2030年、四十歳の夜。三上朔は一人の部屋で、日本代表が負けるのを見届けた。
棚には、十二年前に死んだ父が遺したビデオテープ。朔は毎週試合を分析し、子どもの育て方の本を何十冊も読んできた。サッカーのことなら一時間でも話せる。けれど自分では、ほとんどボールを蹴ったことがない。父と並んで試合を観たことも、一度もなかった。
目を覚ますと、1996年。六歳の春だった。
2030年までの理論は、全部頭に入っている。ボールがどこへ来るかも見える。なのに足は空を切り、体は一年生でいちばん小さい。少年団では「練習中に水を飲むな」が当たり前で、正しいことを言っても、六歳の言葉は大人に届かない。
そして家には、まだ若い父がいる。2018年にいなくなることを、朔だけが知っている。
地元の天才・蓮。いつのまにか隣に立っている岳。ボールを追いかける幼なじみのひかり。
土のグラウンドから、一歩ずつ。目指すのは、世界と戦えるフォワード。
観るだけだった男の、二周目のサッカー人生。今度は、全部、自分の足で。
※チートも予知もありません。小学一年生から、一年ずつ積み上げていく長編です。
※毎日更新しています。
※本作品は「カクヨム」「小説家になろう」に掲載しています。

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