九歳の冬、伯爵令嬢クリスティアーナは最愛の母を亡くした。
母の死からひと月も経たないうちに、父が屋敷へ連れてきたのは愛人だったクラウディアと、その娘ヴィッキー。
しかもヴィッキーは、クリスティアーナよりわずかひと月年下の腹違いの妹だった。
この国では、十歳までに魔紋が現れ、魔法を使えるようになるのが当たり前。
けれど、クリスティアーナにはいつまで経っても魔紋が現れなかった。
そして迎えた十歳の誕生日。
「魔紋のない娘など、私の娘ではない!」
父にそう言い放たれたクリスティアーナは、伯爵令嬢としての身分も、自分の部屋も、亡き母からの形見(宝石)も奪われ、使用人同然の生活を強いられることになる。
魔法が使えない自分が悪い。
役立たずの自分だから仕方がない。
そう思い込みながら生きてきたクリスティアーナだったが、やがて辺境伯家へ嫁ぐことになり、彼女の運命は大きく動き始める。
そこで明らかになったのは――クリスティアーナが魔法を使えないのではなく、誰にも理解できないほど規格外の力を持っていたという事実だった。
出来損ないと蔑まれていた令嬢は、実は誰よりも強かった。
すべてを奪われた虐げられ令嬢が、最強の魔法と本当の愛を手に入れて幸せになる、逆転シンデレラストーリー。
※アルファポリス・カクヨムなどにも投稿しています。