――何がしたいのですか、貴方は。
冷たく怒る彼女はまだ知らない。自分がどんなに愛されているか。
「心に留める人ができたら、できるだけ早く教えてくれ」
皇女アイリーンの初恋は、その言葉で終わった。
最愛の従兄アルバートにとって、自分は恋愛対象ではないのだと。
なのに彼は、以前と変わらぬ笑顔で会いに来る。
彼女の傷の深さも知らないまま。
――弄ばないで。
彼を拒絶したアイリーンはその後に知る。
守るために突き放した、彼の愛がどれだけ深いのか。
「アイリーンを一番幸せにできるのは、俺だ」
これは切ない失恋から始まる両片想いの恋物語。
――穏やかな学院生活は、陰謀によって瓦解していく。
※旧タイトル 婚約辞退された皇女は冠を掴む 6/16変更
※拒絶はありますがざまぁ要素はほぼありません。