女神は微笑んで言った。
「あなたには、第二の人生を差し上げます」
そうして異世界レグナリアへ転生した俺は、三つのスキルから『万能鑑定』を選んだ。
剣でも、治癒でもなく、まずはこの世界を見抜く力が欲しかったからだ。
だが転生後、俺のスキル一覧には、選んだ覚えのないスキルが二つ刻まれていた。
『救済衝動』
そして、
『周回記録』
そこに残されていたのは、俺が過去に何度も同じ少女を救い、同じ魔王を倒し、同じ女神によって記憶を消されてきた痕跡だった。
これは自由な第二の人生ではない。
誰かが用意した運命を、何度も回らされている。
なら今度こそ、俺は同じ軌道を外れてみせる。