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取得日時> 2026-04-25 01:54:05
深淵より来たりし破壊神、それ…どうやら俺の事らしい
 
諸行無常の混沌の世にて――
弱き者、罪なき者は虐げられ、欲に溺れた愚か者たちによって、美しき緑の大地は赤き哀しみの血に染まる。
その時、大いなる怒りと哀しみが世界の理の壁を打ち破り、
大空を貫く亀裂が走る。
そこより現れしは、漆黒の大いなる巨神。
大気を切り裂き、堅き大地を砕き、広大なる海すら呑み込む。
居並ぶ無数の兵は、瞬く間に蹂躙され、漆黒の闇へと引きずり込まれるのだという――
神の血を引く者であれ、我が物顔の大魔獣であれ、違いはない。
【深淵】の前においては、すべて等しく塵と化し、やがて無へと帰す。
あらゆる暴力を、争いを、無益な殺生を――
【深淵】より現れし破壊の巨神が打ち砕く。
この世界の悪しきすべてを滅ぼし、次なる創造の礎とするために。
その荒神を、人々は恐れと敬意をもって呼ぶ。
――【深淵の破壊神】と。
かつて混沌に満ちた血塗られた大地から悪を一掃し、
新たな世界の創造と引き換えに永劫の眠りについた荒神が――
今、再び。
醜き争い渦巻く混沌の中で、
数千年にも及ぶ長き眠りより、ついに目覚める。
……と、まあ。
ここいらじゃ、そんな伝説があるらしいんだけど。
いや、違う違う。
ちょっと待って。俺は普通の一般人だから。
え?蜘蛛?グリフォン?八咫烏?
いやいやいや、全部偶然。たまたまだから。
俺が【深淵の破壊神】?
そんなわけないでしょ。
――って、本気で思ってた時期もあったなあ……(遠い目)
気づいたら異世界にいて、
気づいたら神様扱いされて、
気づいたら悪党どもを蹂躙してただけの話。
まあ……ゆるい放浪記、みたいなもんです。
気楽に、ちょっとだけでも読んでもらえたら嬉しいかな――なんて。
私、主人公の柴龍太郎。通称・龍ちゃんが、そう思っております。
どうぞよろしく。……知らんけど。

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