事故に遭った私は、気づけば人気ファンタジー物語の世界で、
“物語開始の十年前”に生きるモブ令嬢——ラティアに転生していた。
原作では何の才能もなく、ページの片隅で静かに消えるだけの少女。
……のはずが、どういうわけか私の体には制御不能の魔力が眠っていた。
くしゃみ一つで壁が砕け、金色の光が室内を渦巻く。
誰にも触れられないほど危険な魔力は、原作には存在しないイレギュラー。
十年後には、聖女が現れ、勇者が旅立ち、世界が大きく動き出す——
その“未来”を知る私は、暴走する力を抱えながら生きる道を探すことになる。
モブ令嬢のはずの私が、原作を狂わせていくのか。
それとも、全く新しい物語を作り上げるのか。
これは、誰にも触れられない令嬢が運命を書き換える物語