ノルカ王国には建国時より伝わる宝剣あれり。
その宝剣には守護精が宿り、その守護精に選ばれたものが王となる。
これは、その選ばれしものと守護精の物語。
亡くなった父の牧場を継いでいるライモンは、国王の行幸があるというので牧場のチーズを売るために、領主館のある街にやってきた。そこで出会った少年に「主」と呼ばれる。ライモンはそれを否定するが、彼はそのままライモンについてきた。
その少年は自分のことを守護精だと言い、ライモンが主だという。ライモンはそれを信じてはいなかったが、家族はそれを受け入れる。
翌日、ライモンのもとに国王とその守護精が現れて、ライモンを次期だと認めた。ライモンは国王と話をしたが、なかなか受け入れられない。受け入れるとは、彼がこの住み慣れた土地を去ることも意味していた。
だが、母が倒れるなどしたのち、ライモンはそれを受け入れ、守護精にモエギと名付ける。
翌日、ライモンは商家をしている友人に服を借りて、国王一行が泊っている領主館に向かう。彼の選択を国王に伝えるためだった。
そこでライモンは領主の息子に絡まれ、あまつさえ襲われかけた。そこへ国王が現れ、彼と領主は捕らわれる。
ライモンは国王に自分の選択を話し、王都に赴くのに時間をもらうことになる。
そして、服を返すために友人の家に戻る……。
この話はかつて『久弓奈緒子』名義で同人誌で書いた『ノルカの宝剣』「牛飼いの後継者」をリライトしているものです。盗作などではありませんので、ご了承ください。