作家を目指していた高校生・大門逸平の日常は、自分自身が持つ一冊の【黒歴史ノート】によって終わりを告げる。
逸平が書いた小説の中の【最強のラスボス】魔王レイカが、現実世界に召喚されてしまったのだ。
記憶を失った最強のラスボスは、初めはそのとてつもない力を発揮していくと思われた。
しかし……規格外だけれども、どこかコメディチックな、ドタバタ劇のような魔王の力に拍子抜けする逸平たち。
そんなコミカルざまぁの展開に、段々と魔王の存在自体が日常化していく。
だが、レイカの力を行使する度に、逸平の『とある何か』が代償として使われていることを知って慌て始める。
更に黒歴史ノートが現実を静かに侵食していくことに気づいた時、その楽観は恐怖に変わった。
魔王レイカの奇想天外な力に翻弄されながら、それでも選ばなければならない。
自分が生み出した物語と、どう向き合うのかを。
これは――創作者としての覚悟を問われた、一人の高校生のひと夏の記録。
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アルファポリスにて投稿していたものをリライトした修正版となります。
1巻(全41話)完結ものです。
毎日朝7時に更新予定です。
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