性格が良くて美少女で治療のエキスパートの聖女である。
と、いいところずくめのユスティナ・リーベンデールにも大きな欠点があった。
他の長所を全部打ち消してトータルがマイナスになるほどの欠点が。
「私、人を殴るのが大好きなんですぅ! 殴った相手を自分で回復させてまた殴らずにはいられないくらいに!」
一般人から見ればただの異常者そのもの。
困り果てた聖女の管理者はユスティナを遠方へと赴任させることにした。
人目につかない場所でひそかに改心させるために。
けれどもその赴任地でユスティナは騒動に巻き込まれてしまう。
この窮地を切り抜けるためには、そう。
自ら拳を振るうしかない。
殴った相手を自分で回復させてまた殴る。
前代未聞のクレイジー美少女聖女は今日も元気です。