令和の時代、歴史オタクの高校三年生・佐藤健太は交通事故に遭い、気がつくと嘉永五年(1852年)の江戸にいた。しかし、そこは自分が知る歴史とは何かが違う「異世界の日本」だった。
黒船来航、明治維新、日清・日露戦争。歴史の大筋は同じように進むが、微妙な違いが積み重なっていく。健太は歴史の流れを変えまいとするが、彼の存在自体が既に歴史を変え始めていた。
やがて昭和の時代、第二次世界大戦。健太の知る歴史では日本は敗戦するはずだった。しかしこの世界線では、日独伊三国同盟が勝利し、日本は世界の覇権国となる。
「これが...俺が望んだ世界なのか?」
勝利の代償として、日本は何を得て、何を失ったのか。
江戸から令和まで、全50章(予定)で描く異世界転生代替歴史ファンタジー。