幼馴染に誘われてVRMMO<マジカルルカファンタジー>を始めた大学一年生の佐倉優斗――サクは最初のキャラメイクやステータス振りをめんどくさがり、全てがランダムで決まるお任せ設定を選んでしまう。その結果、お任せにした場合のみ選択されることのあるレアジョブのうちの一つ<合成士>に就くことになる。
事前情報を頭に入れずにゲームを開始したサクは早速色々遊んでみようと行動するのだが、なんと<合成士>は武器装備不可で絶望的に戦闘に向かないジョブだった。
「どうすんだ、これえええええええええええ!!!!!」
開始早々、出ばなをくじかれたサクはやけくそになりつつもどうにか武器なしでゲームを攻略できないかと模索し始める。
その結果、<合成士>のみ使えるスキル<合成>を使いゴーレムやら機械兵やらを生み出すようになり、やがて攻略最前線プレイヤーに並び立つほどの戦力を有するようになっていく。
これはスタートした瞬間に武器装備不可という縛りを押しつけられたプレイヤーが、あの手この手でゲームを攻略していく物語である。