侯爵令嬢ミラには、不思議な“記憶”があった。
優しかった母の死。
「平民の娘」と罵られた日々。
父に命じられるまま戦場で魔法を使い、人を傷つけた記憶――。
けれど今のミラは、愛情深い家族に囲まれて幸せに暮らしている。
優しい両親、妹を溺愛する兄ノエル、そして初めてできた友だちのローズ。
「お前は役に立て」
そう扱われていた記憶とは違い、今の家族は何も求めずミラを愛してくれた。
やがてミラは気づいていく。
自分の中にある記憶は、前世のものだということに。
そして、前世で自分を“道具”として使い潰した男――
ダモン・タッカー公爵と再会してしまう。
これは、
「役に立つ子」でなければ愛されないと思っていた少女が、
家族や友人、領民たちとの出会いを通して、
「生まれてきてよかった」と思えるようになるまでの物語。
愛され幼女×前世の記憶×やり直しファンタジー。