実は手順や仕組みを知らないだけで、誰もが魔法を使えるのではないか。
そんなことを常日頃から考えている三度の飯とゲームが大好きな少年ともや。何の因果か謎の来訪者によって突然異世界へと連れ去られ、夢にまで見た魔法世界への切符と引き換えに、少年はある願いを聞かされることに。
――確かに存在した不可思議な力。その奇跡を行使できるのは、六度まで。
最初はそれで十分だと思っていたが、立ちはだかる壁と逃れられない運命に、彼はひとり苦悩を抱える。
果たして彼は逆境を乗り越え、描いた未来へ進めるのか。少年は、思い焦がれた一流の魔導士を目指して、日々奮闘する。