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取得日時> 2024-04-24 00:09:03
稟議は匝る
農林銀行に勤める山本は、企業向け融資を担当し、行内ではその実力に一定の評価を受けている。しかし仕事を頑張れば頑張るほど倒産リスクの高い取引先(通称:破綻懸念先)を任されるようになる。一般的に破綻懸念先の担当は、細かく回収を行い、取引先に自己破産を迫ったり、返済期間の長期化による問題の先送りをすることが多いが、山本は、当該企業に抜本的な経営改革を迫り、金融機関が債権放棄を行う再建計画を策定して企業を再生するのだ。
企業再生で企業は生き返り、雇用も維持されるが、取引先も赤字部門の廃止、代表者など役員の更迭、リストラや給与の一律削減など痛みを伴う改革となることから、成功したとしても、関係者から心情的に決して感謝はされない。また手間暇かけて、自分の行内の担当ラインや関係部署を説得しても、自分の銀行の債権を放棄するのだから、評価もされず、出世コースに乗ることはない。地方支店の破綻懸念先を担当し、企業再生したら、次の地方支店に赴任する、そんな山本の転勤を行内の人間は、「ドサ回り」と呼び、破懸先(はけさき)の山本と揶揄していた。
山本は、札幌支店への転勤を機に、「白銀水産」の担当をすることになる。白銀水産のメイン銀行は、北都銀行であり、農林銀行は準メイン銀行の立場。これまで山本は、自分がメイン銀行である先の再建計画を取り仕切ってきたが、初めて他の金融機関のメイン先のサポート役に回ることになる。北都銀行から、白銀水産に企業再生のために出向として派遣されている経理部長の藤沢と山本は、意気投合。道東地区で一番の水産会社である白銀水産の経営を再建するためお互いの銀行の垣根を越えて、企業再建に向けて取り組んでいく。
水産会社は一般の企業と比較し、明確な赤字部門を見つけるのが難しく、再建計画作成には苦戦する。また農林銀行の方針や、行内の権力争いも相俟って、再建計画は迷走する。検察の捜査、国税、自衛隊、漁船の拿捕、子どものいじめ、一本の稟議は、匝る。
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