幼馴染達と子どもの頃に『冒険者になって、いつか夢みた英雄譚のようにS級に皆でなろう』、という誓いの言葉。
しかし、その夢は幼くして散った。
ノーマには才能開花が訪れなかったからだ。
だがそれでも諦めきれなかったノーマは冒険者パーティー『開花』のリーダーとして幼馴染7人で活動していく事、3年。
C級ダンジョンの初参加を境に無能者である自身の限界を悟ってしまう。
(もう、戦闘では何もする事ができない……)
以降はダンジョンに潜ってSランクを目指す事を幼馴染達に託し、ノーマは才能ある幼馴染達や他パーティーの裏方に回り支援をするため、クランを創設する事を決意した。
その名は『百花繚乱(ライオットオブカラー)』。
幼馴染達の異名が花の名前であった事から、そのように名付けた。
その後、『百花繚乱』創設時のパーティーが頭角を表し始めた頃、彼は創設メンバーや一部の者から尊敬と畏怖を込めて、こう呼ばれだす。
「花園の批評家(レビュアー)」と……。
これはノーマがクラン所属の者達を支え、指揮に指導に批評、時には自らダンジョンへ入り、彼等彼女等に栄光を掴み取ってもらいSランク――花園へ到達する物語。
毎日更新中です。