フハハ、今日から貴様らは我の所有物だ!……なに、そっちの方がいいだと?
人族と争っていた魔族の王。
勇者の聖剣によって討たれた彼が転生の秘術によって目を覚ますと――そこは魔族との争いがなくなって平和となった代償として、民を虐げることで知られる極悪国家の領主の息子としてだった。
かつて魔王が得意としていたため忌み嫌われている闇魔法を祝福に得た転生先のゼノンとして、悪徳領主である父の地位を奪う。
今世では人族として力で領民を支配しようとしていた魔王だったが、それまでの領民は重税や悪政に苦しんでいたため、むしろ魔王の統治の方が生活は豊かになっていったと歓迎されてしまう。
魔王と同様に転生の秘術を使って転生してきた元四天王や魔族の子孫、そして魔王を討った勇者の子孫と共に領地を広げていく。