「任務内容:CIA長官の家族に接近し、決定的証拠を掴め」――了解。
チェルノブイリで姉を失い、復讐と真相究明のためだけに生きてきた16歳のKGB神童・レフ。冷戦の最前線を生き抜いてきた彼にとって、アメリカの高校への潜入など朝飯前のはずだった。
……なぜ、こうなった。
潜入初日に正面衝突したポニテの世話焼き生徒会役員・エミリー(※標的であるCIA長官の娘)。
モスクワから追いかけてきて毎朝手作りピロシキを置いていく“氷の女王”・ワレンチナ。
特ダネを狙って毎日パンを奢り合ってくる政治部記者・サラ。
シリアスな諜報戦を進めるはずが、聡明すぎる3人の少女に囲まれ、レフの冷徹な計算はことごとく狂い出す。
やがて文化祭のテーマはよりにもよって「世界平和」に決まり、レフは実行委員に押し付けられ――。
「レフは結局誰を選ぶのか」
その問いは高校の校庭を飛び出し、やがて全米へ、そして国連安全保障理事会や米ソ首脳会談の議題へとおかしな波及を見せ始める。
核弾頭は夜空を彩る花火に変わり、世界を救ったのは難解な外交交渉ではなく、一箱の折り紙と、不器用な少年少女たちの青春だった。
シリアスな過去を背負ったKGB神童が、無意識に世界とヒロインたちを救ってしまう、重厚で爽快な勘違いラブコメディ!