王国第三王女リリアーナ、17歳。
婚約破棄と同時に「役立たず」の烙印を押され、辺境の小さな村へと追放された。
だが絶望の中、前世の記憶が蘇る――
「そうだ、私は日本でバイト三昧のコンビニ店員だった！」
この世界には、日が暮れると全ての店が閉まるのが当たり前。
夜は静まり返り、冒険者や衛兵は空腹を抱えたまま夜勤に臨む。
「……なら、私が夜営業の店を作ればいいじゃない！」
仕入れ、内装、商品開発、防犯対策――王女時代には縁がなかった苦労も、
前世の知識と度胸で切り抜ける！
異世界人たちは「冷蔵庫」に驚き、
「おにぎり」に感動し、
「レジ袋」にすら大騒ぎ。
そして、夜営業の店はやがて冒険者ギルド・衛兵隊・魔導士たちをも巻き込み、
村だけでなく王都、さらには魔王領へと拡大していく――。
だが彼女の「便利さ」は、既存の商会や王家にとっては脅威でもあった。
陰謀、嫌がらせ、仕入れ妨害……それでもリリアーナは笑顔で店を開ける。
「お客様は……世界を救う、かもしれませんから！」
異世界経営コメディ、ここに開幕！