「私は君さえいればいい」
そう告げた王太子を、俺は拒絶した。
……本当は、彼を愛してる。
互いの立場に雁字搦めな俺たちは――だからこそ、傍にはいられない。
貴方が幸せになれない未来なんて、絶対に嫌だから。
けれど、前世でプレイしていた乙女ゲームの記憶を――彼を遺して死ぬ未来を思い出してしまった。
想いを殺した先にある未来が、孤独な彼?
俺の幸せを諦めた先にある未来が、俺を求め続ける彼?
――そんな“死に確”の運命、受け入れられるわけがない。
だったら、変えてしまおう。
物分かりのいい、良い子ちゃんはもうおしまい。
奇想天外な光魔法と前世の知識で、魔法オタクは最愛の王太子を幸せにするため、シナリオを華麗に蹴散らす!
……ちょっとだけ、やらかしながら。