神様、本当に間違えてませんか。
夫と子ども二人、犬一匹。どこにでもいる49歳の主婦・麻美は、お風呂場から気づけば異世界の森の中にいた。若返りなし。説明書きもなし。
なのになぜか、犬に見えて犬じゃない子たちが5匹懐いてきて。
森で出会った少年には「師匠」と呼ばれていて。
「僕の歳は、生まれて十日が経ったと仰っていたのを聞いた方がいて……おそらく十歳かと」
「いや、十歳でよくない!?」
回りくどい弟子と聖獣たちとのわちゃわちゃの毎日を送りながら、麻美はまだ知らない。
その聖獣たちが、ある力を持つ者だけに懐く存在だということを。
自分の魔法が、イメージしたものをそのまま現実にする力だということを。
――ねえ神様。
もしかして、これ、間違えてなかったりするのでしょうか?