滅亡寸前の小国ローゼンバーグ王国。
その王女エミリアは、無能姫と蔑まれ、国と共に滅びを待つだけの存在だった。
ある日、事故で命を落とした現代日本の元コンサルタント・橘蓮は、月と死と転生を司る女神ルミナによって、そのエミリアの身体へと転生する。
だが蓮に世界を救う気はない。
彼の目的はただ一つ。
――世界一美しい悪の女王になること。
民を飢えさせるのは美しくない。
街が汚れているのも美しくない。
優秀な人材が埋もれているのも美しくない。
だから救う。
全ては理想の「悪」のために。
炊き出しで民を救い、
天才少女をスカウトし、
聖女や職人たちを配下に加えながら、
滅亡寸前の王国を理想の『悪の組織』へと作り変えていく。
これは、自らを悪の女王と名乗る少女と、個性豊かな仲間たちが織りなす勘違い国家運営ファンタジー。
――なお本人は最後まで善人を名乗る気がない。