「今度の人生では、俺が搾取する側(ブラック経営者)になってやる!」
システムエンジニアの黒瀬
功(くろせ
いさお)は、デスマーチの果てに過労死し、異世界の「迷宮主(ダンジョンマスター)」として転生した。
前世の反動から、彼は冒険者を極限まで酷使して魔力を吸い上げる、最悪のブラックダンジョン経営を決意する。
武器は、前世で培った「業務効率化スキル」と、魔法をプログラムとして書き換える「魔導スクリプト」。
「魔物が死ぬと再召喚コストが無駄だ。瀕死になったら強制退避させて休憩させて再出撃させろ」
「冒険者を殺すと魔力が吸えなくなる。生かさず殺さず、回復ポイントを設置して延々と回遊させろ」
黒瀬はただ「コスト削減」と「利益最大化」のために、冷徹にシステムを構築しているだけ。
なのに、いつの間にか彼の迷宮は――
「初心者でも死なない育成枠」
「未だかつて誰も最奥に到達できない、深淵なる聖域」として、世界中から称賛と畏怖を集めることに!?
これは、無自覚にホワイト経営をしてしまう元社畜ダンジョンマスターと、彼を崇める世界の人々による、勘違い迷宮経営ファンタジー!