相川湊は、ごく普通の大学二年生。
大学に通い、コンビニでアルバイトをする彼には、中学生の頃から続けている一つの趣味があった。
それは――実家の裏山にあるダンジョンの攻略。
誰にも知られていないそのダンジョンを、湊はただの低級ダンジョンだと思い、七年間たった一人で攻略し続けていた。
そんなある日、バイト仲間からダンジョン配信が流行っていることを教えられた湊は、ひょんなことから中古の配信用ドローンを譲り受ける。
配信でお金が稼げるかもしれないと聞いた湊は、せっかく貰ったのだからと、いつものダンジョン探索を配信してみることに。
しかし、湊は知らなかった。
自分が低級だと思っていた裏山のダンジョンが、世界でも確認されたことのない超高難度のダンジョンであることを。
そこで七年間遊び続けた自分が、とんでもない実力を身につけていることを。
そして――。
中古ドローンの壊れた視聴者数表示の向こう側で、とんでもない数の人間が自分の配信を見ていることを。