──
ツノは生えたけど、胸は出なかったんですわ。
はぁいどぅもー。サクラでーす。
なんか異世界に転生しちゃいまして。
起きたらツノ生えてて?人間やめてたw
……でさ?
人間やめても巨乳にはなれなかったんですわ。
なんで鬼?私はラミアでもアラクネでも人魚でもよかったよ?
巨乳なら。むしろそれだけでよかった。
海中で生きていくことすら受け入れた。
そう考えると──
「悔しくてぇえええええーーーーーッ!!?」
……ごめんね。最近、情緒が仕事してくれなくて。
で?これから魔王と一緒に世界征服?
無理!無理!無理!この魔王、ポンコツなんですよ。
虫見て泣いてたんですよ!?人類支配どころか虫に負けてんのよ!
『む、虫は…世界征服とは関係ないもん……!』
「黙ってな、小娘」
『はい。』
──これは私、サクラが世界を征服する物語──。