魔力も記憶も失ったエルフの少女・アンジー。
森で助けられ、平穏に暮らしていた――はずが、突然の魔力暴走で街の青年に目をつけられる。
「魔力も制御できないエルフが、貴族の街を歩くな。次は罰を与える」
冷酷無慈悲の若き貴族、シュネ・シュトゥルム。
法と魔術を操る名家の屋敷で、アンジーはメイドとして働き始める。
誰にも心を開かない彼が、なぜかアンジーだけには特別な視線を向ける――憧れか、執着か、それとも愛か?
眠れる“金色の魔力”が目覚めたとき、少女の正体も少しずつ明らかに。
平穏な日常と、迫りくる運命の狭間で揺れる、冷酷貴族×記憶喪失エルフの主従ファンタジー、開幕!