身に覚えのない罪で婚約破棄され、魔獣の巣窟『還らずの森』へ追放された公爵令嬢コレット・ド・ヴァロワ。
彼女が廃墟で拾ったのは、封印されし伝説の魔獣『暴食の王ベルモス』――の成れの果てである、一匹の黒猫だった。
「我を崇めよ!
……ところでその肉、美味そうだな?」
尊大な口調とは裏腹に、美味しいご飯とブラッシングにあっさり陥落した黒猫の王――ベルモスは、コレットによって、『ベル』と名付けられる。
「ベル、お加減はどうですか?」
「ふん、悪くない。……そこだ、もっと耳の後ろを掻け」
気づけば森の廃墟は、ふかふかの絨毯と甘いお菓子の香りが漂う、世界一快適な引きこもり拠点に大変身。攻撃力ゼロのコレットを、文句を言いながらも彼女を守る、最強のモフモフ相棒とのサバイバルファンタジー。