「コスモスちゃん、お風呂も一緒に入るって言う気?」
「もちろんです、はくはく様!私は一時でも私のはくはく様を一人になんてさせません!」
「………」
転生したらかつて遊んだゲームのような世界だった、プレイヤーネームはくはく。
しかしゲーム時代には選べるはずもないゲームシステム側キャラクター神官だったから驚きだ。
「しかも、冒険者(プレイヤー)じゃなくてNPC(ノンプレイヤーキャラクター)!これじゃ死んだら復活できないんじゃあ―――怖あああああああ!」
はくはくは考えた、神官は『転職』させる事ができる唯一の存在なのだ。
だったら、目の前の村娘を『転職』させて守ってもらえば良くない?と。
これは、転生した神官はくはくが、『転職』と『管理者権限』でもって―――
村娘を賢者に。
魔王を勇者に。
次々とNPCを転職させて強化。
拠点を建築して、迫りくる危機に備えるという―――
戦う力を持たない神官が、無力なNPC達に戦う力を与え、美少女賢者と美女元魔王に翻弄されながら、世界平和すら目指す物語。
そんな賑やかな冒険譚、開幕。
「そこの君ぃ!ちょっと転職しとこうー!」