夢を代償に生きる少女と、世界に眠る想いの軌跡。
――少女の世界の始まりは、終わりと同時に訪れた。
ラクラスは、読書好きで魔導研究者を夢見る十五歳。
力を欲せず、争いを好まない心優しい少女。
しかし彼女は、生まれてから一度も夢を見たことがない。
出会いと別れ。喪失と再生。
交わる願い。重なり合う想い。
仲間たちと歩む日々のなかで、少女は少しずつ世界を知っていく。
時に大切なものを守るために。
時に譲れない想いを貫くために。
やがて、少女は失われたものの意味を知ることになる。
これは、夢を失った少女が希望を求めて運命に抗う幻想群像譚――。