仮にも、私はエレーナル伯爵令嬢なのに、その生活は平民よりも酷いものだった。犯罪奴隷の方がまだマシだと思えるくらいに。
それもこれも、皆クレクレ双子の妹のせい。
妹は、見掛けだけは天真爛漫な超美少女。保護欲を相手に抱かせる事に掛けては、右に出る者はいないわ。
でも内面は、物欲の塊。
我慢という言葉が欠如してる人種ね。
そんな妹の外面に騙されて溺愛する毒親が、とうとう、とんでもない事を言い出したの。
何と、双子の妹の学費のために、散々ドアマットにしてきた私を、親子以上の歳が離れた変態親父に売った。表向きは、婚約という名目だけどね。
どう考えても、そんな訳ないでしょ。
いずれは、出て行ってやるつもりだったから、少しづつ準備はしていたの。予定より早いけど、良い機会だわ、過去と一緒に何もかもポイッと捨ててやる。唯一、私の名前を呼んでくれた友人と一緒にね。
〈タイトルは違いますが、アルファポリスにも掲載されています〉